うつ病の症状とは

うつ病はむしろ真面目で頑張り屋な方ほど患いやすい体調不良です


うつ病は現役世代にとって、大変身近な体調不良です。「心の風邪」と俗に呼ばれる位、現代人にとっては身近な問題であり、有名人の方々や一流アスリートの方々も実はうつ病に悩んでいます。自己中心的な性格な人が患いやすい、あるいはメンタルが弱いのでうつ症状になる、といった意見が一昔前はよく聞かれましたが、それは全くの誤解です。むしろ人一倍、まじめでコンプライアンス意識が高く、家族や友人に優しい気配り上手な男女ほど、実際はうつ病になっており、患うリスクが高いのです。

うつ病の症状は十人十色であり、心に強く違和感が出るタイプの方もいらっしゃれば、反対に肉体面に不自然な点を覚える方もいます。ただ、多くの場合において「特に理由もなくネガティブな気持ちになる」や「仕事も勉強もしていないのに、疲労感と倦怠感に苦しむ」や「物事を極端に悪い方向に解釈する」等、こういった体調不良は個人差が少なく、ほとんどの方に現れます。

軽度のうつ病は自覚症状が無く、なかなか発見し難いものです


「お酒やたばこの量が妙に増えた」や「身だしなみに意識が行かなくなる、おしゃれに急に無関心になる」等、暮らし方が急に荒んで来たら、それはうつ病のサインとなります。次に「家族や友人と話す事に強いストレスを覚える」や「仕事中や授業中にも関わらず、上の空になる」や「今までバリバリと仕事や宿題を長時間続けられたのに、近頃は短時間さえも集中力が続かない」など、うつ病の影響で脳機能が低下すると、こういったパフォーマンスの低下が分かりやすく現れますので、これもまた大事なサインです。「趣味が退屈に感じる、昔熱中していた娯楽が虚しいものに見え始める」という症状もあり、一見すると趣味に飽きただけに思えるかもしれませんが、若いころからコツコツと続けてきた文化的な活動やスポーツを突然中断する事は、かなり不自然な事であり、心身ともに疲弊している可能性が高いです。